アスリートの要望をカタチにした UltrAspire のアイテム

アスリートの要望をカタチにした UltrAspire のアイテム

UltrAspire はとても新しいブランドです。Nathan のデザイナーだったブライス・サッチャーが2011年にアメリカで立ち上げ、日本には2012年の春先に入ってきました。

※編集部注: 本稿は桑原慶さんの談話をもとに、編集部が文章化しています。

このブランドには、The Elite Immortals というウルトラマラソンやトレイルランニングのアスリート集団が所属しています。彼らが実際に使い、フィードバックしながら製品を形にしていく。そうして出来上がったアイテムは、ランナーのかゆいところに手が届くような、とても面白いアイデアのものが多いのです。

なかでも面白いのが Molecular Belt System というウェストバッグのシステムです。このシステムでは、ボトルホルダーやポーチ、ベルトといったさまざまなパーツが用意されている。ウエストバッグの前面部と背面部にそれらをそれぞれチョイスして、2つのパーツを組み合わせて使うのです。

シンプルなボトルホルダーだけのパーツもあるし、ボトルホルダーとポケットの付いたものもあります。ハイドレーションが必要なければポケットだけのパーツを選べばいい。ポケットもマチの大きいもの、小さいもの、薬を入れるだけのものなどいろいろ用意されています。ポケットも取り付けず、リフレクターだけのシンプルなパーツを選ぶこともできます。

最近のザックはベスト型のものが増えてきているので、腰回りは割と空くようになりました。長いレースでしたら、そういったベスト型ザックの補助として、Molecular Belt System を組み合わせて使うのもアリです。また、短いレースであれば、これ単体でも十分ですよね。ちょっと家の近所を走るだけだったら、前面部を小さなポケット、背面部をリフレクターのみの最小限の組み合わせにすれば良い。
そうやって、状況に応じたアイテムをパーツの組み合わせで作れるのが画期的ですし、とても面白いと思います。

トレイルランニング用のザック OMEGA も UltrAspire らしい「かゆいところに手が届く」アイテムです。これは2013年のUTMFにも参加した女性アスリート、クリッシー・モールが2009年のUTMBで使用するために開発されたモデルです。

この手のザックにしては珍しい雨蓋型なのですが、ストックホルダーやポケットがとても使いやすく設計されています。ハイドレーションが取り出しやすいのも評価できますし、フィット感も良い。容量は8.2Lで、大きすぎず小さすぎずの絶妙なところでしょう。機能が詰まっていて、入荷する度にすぐに売れてしまうファンの多いザックです。

最近登場したモデル ALPHA も、アスリートの要望を上手に盛り込んだトレラン用ザックです。
これ以前に 似たサイズのSPRY というモデルが出ているのですが、UltrAspireの契約アスリート、ルーク・ネルソンが The Wasatch 100 というレースに出場する際、この SPRY にポケットを縫い付けたり必要ない部分を切ったりしてカスタマイズしたのだそう。このルークによる改良版をもとにして製品化されたのが、ALPHA というわけです。

ALPHA のいちばんの特長は、背面の下の方に、左右両側からアクセスできるマグネット式のポケットがあるところでしょう。ザックを降ろさずに物を取り出すことができます。ダブルボトル仕様になっているのも、ルークのアイデアによって変わった部分ですね。とてもシンプルで機能性の高いザックです。

UltrAspire はいつもわかりやすく「あ、いいな」と思えるアイテムを出してくれる。かつ、そのアイテムはアスリートとブランドとのとても良い関係性のなかで生み出されたものなのです。そういったストーリー性やバックグラウンドがかっこいいですよね。他のメーカーとはちょっと違う色使いも魅力的だと思います。

製品名1

Twitch

製品名2

NERVE

製品名3

ION

製品名4

ZETA

製品名5

ELECTRON

製品名6

PEPTIDE

製品名7

OMEGA

製品名8

ALPHA

メーカー

UltrAspire

価格1

￥3,885

価格2

￥4,410

価格3

￥4,305

価格4

￥2,940

価格5

￥3,990

価格6

￥3,990

価格7

￥14,700

価格8

￥11,550

購入

Run boys! Run girls! ほか